披露宴の費用を抑えて黒字化する方法

結婚式の費用をご祝儀でまかなうためには、工夫と計画が重要です。ゲストからいただくご祝儀をうまく活用して、素敵な結婚式を実現する方法をご紹介します。
以下のポイントに注意しながら、無理なく予算を抑えつつ満足度の高い結婚式を計画しましょう。

費用を黒字にする考え方とは

結婚式を黒字にするとは、新郎新婦の自己負担金をゼロにすることを意味します。つまり、結婚式費用全体をゲストからのご祝儀と親からの援助だけでまかなうことが目指されます。しかし、これは簡単なことではありません。
多くの先輩カップルが結婚式において、自己負担金をゼロにすることは難しいという現実を経験しています。
実際に、結婚式の平均費用は362.3万円であり、これに対してご祝儀の平均額は227.8万円です。つまり、多くのカップルは自己負担金として134.5万円程を負担しています。

データから見ても、結婚式を黒字にすることは容易ではありませんが、絶対に無理というわけではありません。
結婚式を黒字にするためには、以下の3つのキーワードを意識することが重要です。

自己負担金

結婚式の総費用からご祝儀を差し引いた自己負担金を意識しましょう。自己負担金を抑えることが黒字化への第一歩です。
例えば、結婚式の総額が362.3万円で、ご祝儀が227.8万円だった場合、自己負担金は362.3万円 – 227.8万円 = 134.5万円という計算の仕方になります。

一人単価

結婚式の総額をゲスト数で割った一人あたりの負担金額を意識しましょう。一人単価が低ければ低いほど、黒字化に近づきます。
具体的な金額でいうと、一人単価が3万円以上であれば赤字、2.9万円以下であれば黒字と考えられます。

結婚式見積もりの内訳

結婚式の見積もりを細かく分析し、固定費と変動費を把握しましょう。固定費は節約のポイントであり、変動費は黒字化を阻む要因となります。
例えば、固定費である会場費や挙式料を節約することで自己負担金を減らし、変動費である料理や引き出物には適切な予算を割くことで、黒字化に近づけます。

このキーワードを意識して結婚式の費用を工面し、自己負担金を抑えることで、結婚式を黒字化する道が開けるでしょう。これにより、無理のない納得のいく結婚式を実現することができます。

費用を抑えるためには

ゲストリストの検討は結婚式の予算をご祝儀だけでまかなうための重要なステップです。以下では、各項目について詳しく説明します。

関係性の明確化

ゲストリストを作成する際には、招待する人々との関係性を明確にします。親族、友人、同僚、上司、恩師など、どのような関係性を持つ人を招待するかを整理しましょう。
親族については、親や祖父母、叔父叔母など広い範囲の親族を招待することで、ご祝儀の総額を増やすことができます。親族は結婚式においては特にご祝儀を包んでくれる傾向がありますので、予算内で多くの親族を招待することが効果的です。

ご祝儀の期待額の把握

ゲストごとのご祝儀の相場を把握することも重要です。友人や同僚、親族、上司、恩師など、それぞれの立場や年齢によって包まれるご祝儀の金額が異なります。適切な招待リストを作成するために、ご祝儀の相場を考慮しましょう。

友人や同僚の招待

友人や同僚の招待も重要ですが、ご祝儀の相場に注意しながら選定しましょう。特に親しい友人や同僚を中心に招待することで、予算内での結婚式を実現することができます。友人や同僚の招待も、結婚式の雰囲気や楽しさを高めるポイントとなります。

遠方のゲストの検討

遠方からのゲストを招待する場合、交通費や宿泊費の負担がかかることがあります。予算の範囲内で遠方からのゲストを制限することも検討しましょう。遠方からのゲストを制限することで、結婚式の予算をご祝儀だけでまかなうための負担を軽減することができます。
ゲストリストの検討は結婚式の予算をご祝儀だけでまかなうための重要なステップです。親族や特定の立場の方々を重点的に招待し、ご祝儀の総額を最大限に引き上げることがポイントです。

エリアごとの披露宴の相場

結婚披露宴を成功させるためには、その地域の披露宴の相場や特性を理解することが大切です。
地域によって費用やゲスト数、支出の傾向が異なるため、計画を立てる際にはこれらの情報を把握しておくことがポイント。

首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉など)

首都圏は全国で結婚式の費用が最も高いエリアです。一人当たりの結婚式費用や料理費用が他地域に比べて高め。また、ゲスト数も多いため、総額が高くなります。披露宴の相場を把握して、効果的なコスト管理を行いましょう。

静岡

静岡はゲスト数が多い地域の一つです。ゲスト一人当たりの結婚式費用が全国平均よりも高めですが、それに比例してゲスト数も多くなっています。地域特性を活かして、ゲストからのご祝儀を上手に受け取ることが黒字化のポイントです。

九州

九州もゲスト数が多く、結婚式の総額が高い地域です。ゲスト一人当たりの結婚式費用は首都圏に次いで高い傾向にあります。地域の特性を踏まえて、費用を上手にコントロールしましょう。

北海道

北海道は全国平均よりも結婚式の総額が低い地域です。会費制度が一般的で、新郎新婦が会費を設定してゲストが支払う仕組みです。この地域特有のシステムを利用して、費用を抑えることができます。

各地域の特性や費用事情を理解し、結婚披露宴を黒字化するための効果的な戦略を練ることで、理想の結婚式を実現できます。

費用をケチったと思われないために

結婚披露宴を黒字にするためには、費用をご祝儀でまかないたいという考え方と、ゲストをおもてなししたいという気持ちを両立させる工夫が重要です。

まず、料理や飲み物、引き出物などの選び方に注意が必要です。
ゲストにおもてなしする部分で失敗すると、信頼を失ってしまいます。費用を削るアイデアをリサーチし、料理や飲み物の節約方法を工夫しましょう。
料理はゲストが楽しみにするポイントですから、味付けや種類にも気を配りましょう。また、引き出物や引菓子にも適度な配慮が必要です。予算をかけられなくても、選んだ理由を伝える工夫で印象を良くすることができます。

衣装や装飾などにかかる費用も二人に関わる項目です。通販やフリマアプリ、DIYなどの手段を利用して、節約しつつこだわりを実現しましょう。
費用については信頼できる身内以外には相談せず、情報を漏らさないようにするのがポイント。特に料理やお車代などはゲストにとっても気になる部分ですから、事前に丁寧に説明することが大切です。

結婚式を黒字にするためには、費用をご祝儀でまかなうことに対するゲストの感覚に合わせつつ、工夫を重ねて準備を進めていくことがポイントです。

1.5次会という方法も

結婚披露宴を黒字にするための方法として、1.5次会を活用するメリットについてご紹介します。

予算に合わせた式の実現

1.5次会の最大のメリットは、自分たちらしい結婚式を自由に計画できる点です。費用や演出、雰囲気などを自分たちの予算や好みに合わせて調整することができます。披露宴と比較して費用を大幅に抑えることも可能であり、ゲストにも負担をかけずにアットホームな雰囲気で祝福を受けられます。

準備期間を短縮できる

披露宴に比べて1.5次会の準備は短くて済みます。披露宴のような長期間の準備が苦手な方や急いで結婚式を挙げたいカップルにとっては、理想的な選択肢です。

ニーズに合わせたスタイル

1.5次会は形式や決まりが少ないため、幅広いニーズに対応できます。海外挙式をしてから国内ではお披露目パーティを行いたい方や、アットホームな結婚式を希望するカップル、半年以内に結婚式を挙げたい方などにおすすめです。

1.5次会の会場選びのポイント

1.5次会結婚式を行う際の会場選びについてもご紹介します。

  • レストランで
    雰囲気が良く、美味しい料理でゲストをおもてなしできるため人気があります。チャペルや神社と提携している場合もあり、挙式も同時に行うことができます。
  • ホテル・専門式場
    サービスが充実しており、豪華な雰囲気を楽しめます。年配の方や目上の方が多い場合でも安心です。
  • ゲストハウスで
    ゲストとのゆったりとした時間を過ごしたい方に適しています。
  • ガーデンウエディングで
    アウトドア的な演出や個性的なプログラムを楽しむことができます。
  • カフェ
    カジュアルでアットホームな雰囲気を楽しみたい方におすすめです。

1.5次会の費用と費用を抑えるポイント

1.5次会には会費制とご祝儀制の2つのパターンがあります。

会費制はゲストの負担が抑えられ、結婚式の自己負担額が計算しやすくなります。会費の相場は着席フルコースで15,000円〜20,000円程度です。
ご祝儀制では、ゲストの負担がないため、新郎新婦にとっては黒字になる可能性があります。
1.5次会では料理が重要なポイントです。ゲストはお料理を楽しみにしているため、予算やスタイルに合わせて選ぶことが大切です。立食や着席、ビュッフェなどのスタイルから選び、お料理を決めてから会費を設定すると良いでしょう。

まとめ

結婚式の費用をご祝儀でまかなう方法は、工夫と計画が重要ですが、自分たちらしい結婚式を実現するための素晴らしい方法でもあります。
ゲストのご祝儀は、結婚式の費用をまかなう大きな支えとなりますが、その範囲内で心温まる結婚式を迎えることがでるでしょう。

結婚式は一生に一度の特別な日ですから、予算に合わせながらも思い出に残る素敵な時間を過ごしてほしいと願っています。費用をご祝儀でまかなうカップルの皆さんには、心から応援を送ります。大切なゲストとの絆を感じながら、素敵な結婚式を楽しんでくださいね。